@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00058138, month = {Apr}, note = {RNAポリメラーゼII(RNAPII)により転写される遺伝子の転写調節は、少なくとも3種のクラスに分類されるタンパク質群、基本転写因子(TFIID、TFIIB、TFIIE、TFIIFとTFIIH)、転写調節因子、それらの間を仲介する仲介因子(メディエーター)の相互作用により制御されている。酵母のGal11タンパクは、メディエーターの構成タンパクである。これまでの研究より、gal11遺伝子を破壊した酵母株ではさまざまな遺伝子の転写が低下することより、Gal11は正の転写因子であることが示唆されている。ところが、いくつかの遺伝子の転写には負にはたらくという報告がある。今回、酵母の全ORF(open reading frame,約6,000個)をスポットしたフィルター(GeneFilter,Research Genetics社)を用いて、全遺伝子の転写に対するGal11の役割について検討した。その結果gal11破壊株では約40%の遺伝子のmRNA(転写)が減少しており、逆に約3%が増加していた。この結果より、Gal11は酵母内において多くの遺伝子の転写を促進する転写因子であることが明らかになった。さらに生化学的および遺伝学的解析より、Gal11は基本因子のTFIIEやTFIIHと相互作用し、転写の開始から伸長への移行段階で機能することを明らかにした。, 研究課題/領域番号:11780490, 研究期間(年度):2000, 出典:「転写開始から伸長反応への移行における転写因子の作用機構」研究成果報告書 課題番号 11780490(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-11780490/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {転写開始から伸長反応への移行における転写因子の作用機構}, year = {2016} }