@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059581, month = {Apr}, note = {我々は、大腸癌肝転移において、ELAM-1とそのリガンド(sialyl Lewis A、sialyl Lewis X)系の役割が重要でないかと考えている。これまでに、実際の大腸癌症例において血清中ELAM-1濃度が、肝転移陽性例は陰性例に比べ有意に上昇していること証明し、少なくともELAM-1の重要性を明らかにした。今回我々は、ELAM-1のリガンドの重要性を明らかにするために、当科で経験した大腸癌切除症例24例(同時性肝転移症例13例、非転移症例11例)の原発巣および肝転移巣に対し、sialyl Lewis A及び、sialyl Lewis Xの抗体を用いて免疫染色を行ない、各々の発現を染色程度(grade0-3)にわけて検討した。sialyl Lewis Aの発現は非肝転移症例の原発巣において0.273±0.141であるのに対し、同時性肝転移症例の原発巣においては1.385±0.311、肝転移巣においては1.300±0.300であり、肝転移症例の原発巣、肝転移巣ともに非肝転移症例の原発巣に比べ有意に発現が高かった(p=0.0057,p=0.0048)。また、sialyl Lewis Xの発現は非肝転移症例の原発巣において1.455±0.207であるのに対し、同時性肝転移症例の原発巣においては2.846±0.154、肝転移巣においては2.700±0.213であり、これも肝転移症例の原発巣、肝転移巣ともに非肝転移症例の原発巣に比べ有意に発現が高かった(p<0.0001,p=0.0005)。以上より、実際の大腸癌症例においてELAM-1のリガンド、sialyl Lewis A、sialyl Lewis Xが、肝転移に重要な役割をはたしていることが明らかになった。, 研究課題/領域番号:08770966, 研究期間(年度):1996, 出典:研究課題「 癌転移における接着分子の局所発現とその病態制御機構の検討」課題番号08770966 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08770966/)を加工して作成, 金沢大学がん進展制御研究所}, title = {癌転移における接着分子の局所発現とその病態制御機構の検討}, year = {2016} }