@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059592, month = {Apr}, note = {低転移性であるヒト骨肉腫培養細胞OSTにおける各種インテグリンの発現をRT-PCR法を用いてさらに詳細に調べるために,ヒトで恒常的に発現しているといわれているβ2-microglobulinの発現量と比較することによってその増減を検討した.PCRによる増幅は,21サイクルから最初のスクリーニングで行った35サイクルの範囲で,β2-microglobulinの発現量がTNFα刺激前後で変化がないことを確認した.未処理OSTはα2,α3,α5,α6,αv,β1,β5,β6を発現しているが,TNFα刺激を受けるとα5ばかりでなくα3も激減した.α2,β1の発現量も有意に減少した.一方,α6は発現量が増加した.αv,β5,β6の発現量には差みられなかった.TNFα刺激によって新たにβ8の発現が確認された.このことから予想されることは,フィブロネクチンレセプターとしてのα5β1の減少,コラーゲンレセプターとしてのα2β1,α3β1の減少である.ビトロネクチンレセプターとしてのαvβ5の発現量に変化はみられなかった.しかし,細胞接着試験では,フィブロネクチンおよびコラーゲンに対する接着性にそれぞれ差はなく,ビトロネクチンに対する接着性はTNFα刺激で有意に低下した.このことから,蛋白レベルでのインテグリンの減少がTNFα刺激24時間ではまだ十分ではなく,分解・消失せずに残っており機能しているためではないかと考えている.実際,免疫沈降法では,ケミコン社のα5に対する抗体を用いると,TNFα刺激24時間ではα5β1の減少がみられなかった.さらに遊走試験でも,TNFα刺激を24時間したOSTは,フィブロネクチン,ビトロネクチンをコートした場合の両者ともにcontrolに対して遊走能が亢進した., 研究課題/領域番号:08770151, 研究期間(年度):1996, 出典:研究課題「 TNFαによるヒト骨肉腫細胞のα5β1インテグリン発現動態と浸潤転移における役割」課題番号08770151 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08770151/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {TNFαによるヒト骨肉腫細胞のα5β1インテグリン発現動態と浸潤転移における役割}, year = {2016} }