@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059635, month = {Apr}, note = {【目的】 転倒による骨折予防の看護介入を明らかにする目的で、入院高齢者の日常生活行動のうち歩行状態、重心動揺および骨密度の1年間の変化と転倒との関係や、骨折に至る転倒について分析した。 【研究方法】 対象は、入院中の75歳以上の高齢者のうち骨密度を経年的に2回測定できた67名(男7名、女60名、平均年齢84.1±5.5歳)である。方法は、調査期間中の転倒について、転倒場所、時間、転倒者の意図や動作、転倒による損傷などの内容を把握した。期間中に転倒した32名を転倒群、転倒しなかった35名を非転倒群として、歩行状態、重心動揺、骨密度の1年間の変化および性、年齢、疾患、痴呆、過去の転倒や骨折経験、握力を比較検討した。また、期間中に転倒により骨折した高齢者8名25転倒場所については、同一患者において骨折に至った9転倒場所と骨折に至らなかった16転倒場所の特徴を比較検討した。 【結果の概要】 1)1年間の変化について転倒群と非転倒群を比較すると、移動方法には差がないものの転倒群に歩行可能な者が多く、1年後には低下した者が多かった。重心動揺面積は調査開始時、1年後ともに転倒群が大きく有意差をみとめた。骨密度には差がなく、いずれも低値であり骨粗鬆症の危険が高かった。なお、両群とも1年後の重心動揺面積は大きくなり、骨密度は低下していた。他の要因としては、転倒群では、痴呆の者、調査開始前の転倒や骨折経験ありの者、握力の少ない者が多かった。 2)同一患者における骨折の有無別転倒の比較では、骨折に至る転倒の特徴としては、体調不良などその日の変化をみとめる場合の通常は可能な行動時や、通常は補助具を使用して歩行している者の独歩など能力以上の行動時の転倒で骨折に至る傾向が見られた。骨折に至らない転倒の特徴としては、通常から不安定だが継続的に行なっている移乗などの動作時に繰り返している転倒では骨折に至らない傾向が見られた。, 研究課題/領域番号:07772269, 研究期間(年度):1995, 出典:研究課題「高齢老人の骨折予防に関する看護的研究-日常生活行動と重心動揺・骨密度の経時的変化との関係-」課題番号07772269 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07772269/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {高齢老人の骨折予防に関する看護的研究: 日常生活行動と重心動揺・骨密度の経時的変化との関係}, year = {2016} }