@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059636, month = {Apr}, note = {1.目的:今回、各種白血病細胞ホモジネートにおける凝固・線溶系活性化能を測定したので報告する。2.成績:(1)Procoagulant activity(PCA)の測定:白血病細胞ホモジネートに正常血漿とCa^<2+>を加え凝固時間を測定した。骨髄系白血病細胞ではリンパ球腫瘍に比べて、PCAは高値傾向を示した。特に、DICを合併した急性前骨髄性白血病(APL)では著しい高値を示す症例が多く、その他の急性骨髄性白血病(AML)例でも高値を示した。一方、慢性骨髄性白血病(CML)はchronic phaseでは低値であるが、急性転化を示すと高値となった。(2)第X因子活性化能の測定:白血病細胞ホモジネートに第X因子を加えインキュベート後、発色合成基質S2222を加え、吸光度の変化により活性化第X因子の生成を測定した。AMLやALLでやや増加していたが、各病型で有意な差はみられなかった。また、DIC症例と非DIC症例との比較においても差を認めなかった。(3)プラスミノゲン活性化能の測定:白血病細胞ホモジネートにプラスミノゲンを加えインキュベート後、発色合成基質S2251を加え、吸光度の変化によりプラスミン生成量を測定した。DICを合併したAPLで著増例が多く、APL以外のAML、ALLでもDIC合併例では高値を示す症例も認めた。(4)好中球エラスターゼ活性の測定:APL、CML、AMMoLで高値を示し、リンパ系白血病では低値であった。また、DIC症例と非DIC症例との比較において差を認めなかった。3.考察:白血病におけるPCAとしては、組織因子依存性あるいは第X因子活性化経路が考えられる。DIC合併APLではPCAは有意に高値であったが、第X因子活性化能は各病型で有意差がないことより、白血病におけるDICの原因としては腫瘍細胞中の組織因子の関与が大きいものと思われる。一方で、APLなどではプラスミノゲン活性化能が有意に高値であり、線溶亢進がDIC発症に重要であることが示された。, 研究課題/領域番号:07772253, 研究期間(年度):1995, 出典:研究課題「白血病における白血球インテグリンMac-1に介在する線溶機序の検討」課題番号07772253 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07772253/)を加工して作成, 金沢大学医学部附属病院}, title = {白血病における白血球インテグリンMac-1に介在する線溶機序の検討}, year = {2016} }