@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059658, month = {Apr}, note = {1.肝細胞癌,境界病変の背景肝における"ルイスY抗原陰性巣":肝細胞癌30例,境界病変2例のホルマリン固定パラフィン包埋切片を用い,免疫組織化学的にルイスY抗原の発現を検討した.肝細胞癌の内10例と境界病変2例の背景肝に,"ルイスY抗原陰性巣"の出現を認めた.この12例の背景肝はほぼ全例完成した肝硬変であった."ルイスY抗原陰性巣"は,肝硬変偽小葉の中心部に位置し,多発する傾向にあった."ルイスY抗原陰性巣"のサイズは種々であったが,いずれも結節状で膨張性の発育を示し,細胞密度はやや高い傾向にあった. 肝細胞癌,境界病変では,肝細胞癌13例(43%)に部分的なルイスY抗原陽性を認めるのみであった.針生検材料(肝細胞癌10例,境界病変14例)の検討でも,肝細胞癌の3例(30%)でのみ,部分的にルイスY抗原陽性を見るのみで,境界病変は全例ルイスY抗原陰性であった.境界病変例の内,2例では,ルイスY抗原陰性の境界病変部が圧排性に発育していた. 2."ルイスY抗原陰性巣"におけるKi-67抗原,p53蛋白発現:"ルイスY抗原陰性巣"の見られた肝細胞癌10例,境界病変2例で,免疫組織化学(マイクロウエーブ賦活)的に,増殖活性の指標であるKi-67抗原と,癌抑制遺伝子産物であるp53蛋白発現を検討した."ルイスY抗原陰性巣"では,Ki-67抗原発現は周囲よりやや高い傾向にあり,増殖活性の増加が示唆された.p53蛋白発現は“ルイスY抗原陰性巣"では全く見られなかった.尚,p53蛋白は,肝細胞癌では6例に陽性であったが,境界病変では全例陰性であった. 3.まとめ:今回の検討より,"ルイスY抗原陰性巣"では,増殖活性が増加していること,p53蛋白発現はないことが明かとなった.この性質は境界病変と同様であり,癌関連病変あるいは前癌病変であると考えられた., 研究課題/領域番号:07770124, 研究期間(年度):1995, 出典:研究課題「ウイルス性肝硬変の再生結節内の“ルイスY抗原陰性巣":新しい癌関連病巣か」課題番号07770124 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07770124/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {ウイルス性肝硬変の再生結節内の“ルイスY抗原陰性巣":新しい癌関連病巣か}, year = {2016} }