@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059822, month = {Apr}, note = {哺乳動物の精子形成細胞は、精子へ分化する一方、その7割以上が成熟前に死んでしまう。この研究では、精子形成細胞の分化と死の調節機構を、精巣内体細胞のひとつであるセルトリ細胞との相互作用に注目して解析した。 研究代表者らが開発したラット精巣細胞の初代培養系では、精子形成細胞の分化とアポトーシスによる死が再現される。アポトーシスを起こした精子形成細胞では、それまで細胞膜二重層の内側層に局在していたフォスファチジルセリン(PS)が外側層に移行し、それが目印となってセルトリ細胞に貧食されることがわかった。PSだけでなくフォスファチジルエタノールアミンの細胞表層への露出も観察されたことより、アポトーシスに伴って精子形成細胞の細胞膜リン脂質の非対称的分布が失われるものと思われる。分画した精子形成細胞を貧食反応に用いたところ、1n、2n、4nいずれの染色体倍数性を持つ細胞もほぼ同程度に貧食され、どの反応でもPSがマーカーとなっていた。さらに、セルトリ細胞表層に存在すると予想されるPS受容体を同定するために、PS結合性が知られるSR-BIのcDNAをセルトリ細胞のライブラリーからローン化した。現在このSR-BIの機能を解析中である。 精子形成細胞の分化にはセルトリ細胞との接触が必要である。そこで、両細胞の接着アッセイ法を確立して、精子形細胞に成存在すると予想される細胞接着因子cDNAのクローニングを試みた。精子形成細胞のcDNAライブラリーを接着活性のないJurkat細胞に導入し、接着性を獲得した細胞を選別した。それらの細胞からcDNAを回収し、再度接着アッセイを行って、jurkat細胞に細胞接着性を賦与するクローンをひとつ同定した。得られたcDNAは精細胞に存在する既知のタンパク質をコードしており、現在その機能を解析中である。, 研究課題/領域番号:08275215, 研究期間(年度):1996, 出典:研究課題「哺乳動物精子形成細胞の分化と死の調節機構の解析」課題番号08275215 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08275215/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域薬学系}, title = {哺乳動物精子形成細胞の分化と死の調節機構の解析}, year = {2016} }