@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059833, month = {Mar}, note = {本年度考察の対象としたのは,国際深海掘削計画(IPOD-ODP)LEG 94,138、165、166の掘削地点606,607,609,610(いずれも北大西洋),844,846,850(いずれも東部赤道太平洋),998と999(カリブ海),1006(バハマ)で得られた下部中新統から鮮新統に至る深海堆積物試料である.試料中の石灰質ナンノ化石を検鏡,同定し,化石群集の時代的変遷を明らかにした.その結果得られた成果は下記の通りである. パナマ地峡両側の太平洋,大西洋海域での石灰質ナンノ化石群集の時代的変遷は,どちらもさまざまな種の消長を繰り返すが,Discoaster tamalis絶滅の層準より上位でカリブ海域とバハマ海域の化石群集に共通点がみられるようになる.このことからパナマ地峡が閉塞したのは2.82Maで,これを境にして大西洋ではメキシコ湾流の発達がみられるようになったと考えられる. 一方 北大西洋の更新統中の石灰質ナンノ化石群集を4掘削地点で比較すると,低緯度から高緯度海域に向かって産出種数がわずかながら減少し,群集組成が単調になる傾向がみられる.産出類のいくつかは暖流域,あるいは寒流域に特徴的なものであることが明らかとなった.とくにCoccolithus pelagicusは寒冷種として際だっている.この北大西洋海域で得られた成果をもとに石灰質ナンノ化石種に基づく温度スケールを作成し,このスケールを用いて,パナマ地峡閉塞後の太平洋,大西洋の海峡変化を今後明らかにする., 研究課題/領域番号:08454149, 研究期間(年度):1996 – 1997, 出典:研究課題「石灰質ナンノ化石からみたパナマ地峡開閉に伴う鮮新世環境変動」課題番号08454149 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08454149/)を加工して作成, 金沢大学教養部}, title = {石灰質ナンノ化石からみたパナマ地峡開閉に伴う鮮新世環境変動}, year = {1996} }