@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059890, month = {Apr}, note = {セレノプロテインP(SelP)とセレノプロテインP類似蛋白(SelP-LP)のプロモーター部位をクローニングし配列比較すると、いずれのプロモーターにも肝、造血器特有の転写制御配列及び炎症関連配列が認められた。さらにSelPにはグルココルチコイド応答配列(GRE)が認められたが重金属応答配列(MRE)はなく、SelP-LPにはMREのみが存在した。これら転写制御機構の有効性を、SelPやSelP-LP同様生体防御蛋白であり、種々の刺激で誘導されることの知られているメタロチオネイン(MT)やオステオネクチン(OST)と比較検討した。SelP・SelP-LPmRNA培養細胞・生体組織のいずれにおいても構成的に発現していた。MTmRNAが強い誘導を受けるような条件下で、腎培養細胞ではSelPmRNAはグルココルチコイドに応答し、約4倍に増加したが、OSTmRNAは減少した。重金属負荷によってはSelP-LPmRNAも含めて変化しなかった。しかしながら、生体に投与した場合、SelP・SelP-LPmRNAは脳・腎いずれの臓器でも変化は認められず、OSTmRNAはグルココルチコイドに応答せず、重金属投与で増加したが脳での増加は軽度であった。MTmRNAは培養細胞と生体で一定の反応を示すのに対し、SelP・SelP-LP・OSTmRNAは細胞別・臓器別に異なる反応を示すうえに、脳において部位別局在を示すことから、得られたプロモーター部位を用いて部位を決定する転写因子の解析を開始した。この際に上丘にアデノシンA2a受容体が局在し、しかも従来のアデノシン受容体サブタイプに共通した機能と考えられていたようにシナプス伝達を抑制性に制御するのではなく、興奮性に制御していることを見い出し報告した。, 研究課題/領域番号:08670388, 研究期間(年度):1996, 出典:研究課題「中枢神経の遺伝子発現に対する科学物質の影響」課題番号08670388 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08670388/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {中枢神経の遺伝子発現に対する科学物質の影響}, year = {2016} }