@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059905,
 month = {Mar},
 note = {Angiogenesis(血管新生)はがんの増殖、転移に主要な役割を演ずるものであり、これを制御することは癌の抑制に直結するものである。血管新生を制御するための一方法として、まずその腫瘍の血管新生を調節している機構を解明することが重要である。
今回ヒト胃癌を対象に、種々の血管新生因子から、胃癌の増殖や転移と血管新生との関連について検討した。その結果、まず胃癌では分化型腺癌では血管新生と転移や進行との関連が認められたものの、低分化型腺癌ではそのような関連は認められなかった。次に分化型腺癌において、どのような血管新生因子が関与しているかをみたところ、癌細胞から産生されるVascular endothelial growth factor(VEGF)が転移、特に肝転移と強い関連があることが判明した。さらに癌細胞周囲の間質からも別の因子であるPlateletderived endotheial cell growth factor(PD-ECGF)が産生され、これがVEGFと協調して血管新生を調節していることが判明した。またこのPD-ECGFは、間質の中でもマクロファージから主に産生されていることも明らかとなった。
つまり今回の研究から、胃癌の分化型腺癌では、臨床上最も問題となる肝転移と血管新生が密接な関連を示すと同時に、この血管新生は、癌細胞からのVEGFと周囲のマクロファージからのPD-ECGFの両者から調節されていることを初めて明らかにした。
今後これらの血管新生因子を標的とした、抗体やanti-senseによる治療への応用が期待される。, Angiogenesis is essential for tumor growth and metastasis and depends on the production of angiogenic factors by host and/or tumor cells. We studied the role of angiogenesis and angiogenic factors in human gastric cancer. Vascular endothelial growth factor (VEGF), one of angiogenic factors, was produced by tumor cells and was a responsible factor for the induction of angiogenesis in intestinal-type gastric cancer. And platelet derived endothelial cell growth faftor (PD-ECGF), another angiogenic factor, was kexpressed in infiltrating cells and correlated with VEGF expression in tumor cells. Angiogenesis was greater in tumors with both high VEGF and PD-ECGF expression than those with high expression of either factor alone. These results suggest that multiple angiogenic factors expressed by both tumor cells and infiltrating cells may play a role in eegulation of angiogenesis in intestinal-type gastric cancer., 研究課題/領域番号:08671426, 研究期間(年度):1996 – 1997, 出典：研究課題「腫瘍の微小環境-特にAngiogenesisの調節による治療確立のための検討」課題番号08671426
（KAKEN：科学研究費助成事業データベース（国立情報学研究所）） 
（https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-08671426/086714261997kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/）を加工して作成, 金沢大学がん研究所},
 title = {腫瘍の微小環境-特にAngiogenesisの調節による治療確立のための検討},
 year = {1999}
}