@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059927, month = {Feb}, note = {インスリンを産生する膵ランゲルハンス(ラ)島β細胞はきわめて再生・増殖能に乏しく、これが糖尿病発症の大きな要因の一つとされている。膵β細胞増殖を活性化する因子を明らかにできれば、これまでほとんど不明であった膵β細胞の増殖機構の解明および糖尿病患者自身の膵β細胞を再生・増殖させ治癒させるという新しい治療法開発が期待できる。 本研究の目的は、申請者らが最近新しく見出したインスリン産生細胞活性化因子を精製するとともにその性質を明らかにすることである。 平成8年度の研究は、以下のとおりに進行した。 1.申請者らが膵β細胞増殖を刺激する因子を分泌することを見出した細菌の培養液より、(1)イオン交換クロマトグラフィー(Q Sepharose)、(2)ヒドロキシアッパタイトクロマトグラフィー、(3)疎水相互作用クロマトグラフィー(Phenyl Superose)、(4)ゲルろ過(Superdex 75)を用いて、膵ラ島DNAへの^3H-チミジン取込を指標に活性化因子を精製した。 2.上記の最終精製標品(Superdex 75画分)をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で解析を行ったところ、分子量26,000の蛋白が検出された。 3.Superdex 75画分を単離ランゲルハンス島の培養に添加してDNAへの^3H-チミジン取込を解析したところ、用量依存的に取込が増大し約1ng/mlの濃度で最大となった。 4.Superdex 75画分をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動後PVDF膜に転写し、26kDa蛋白のアミノ酸配列を決定したところ、N-末端から11アミノ酸の配列が得られた。当該アミノ酸配列を用いてデータベース検索を行ったが、有意な相同性を有する蛋白は存在せず、本蛋白はこれまで報告されていない新規の蛋白と考えられた。, 研究課題/領域番号:08680645, 研究期間(年度):1996, 出典:研究課題「インスリン産生細胞活性化因子の精製とその性質」課題番号08680645 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08680645/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {インスリン産生細胞活性化因子の精製とその性質}, year = {2018} }