@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00059985, month = {Apr}, note = {硫酸塩還元細菌と硫黄脱窒細菌を利用した新しい廃水処理法の開発を目的として、発砲ポリプロピレン単体を充填した上向流生物ろ過装置を作成し、硫酸塩還元槽、硫黄脱窒槽の単独運転を行った結果、両槽にそれぞれの細菌を短期間で集積することが可能であった。次に、両槽を接続して運転を行った結果、硫酸塩還元槽では硫酸塩還元に伴い蛋白質の分解と酢酸の生成が行われ、硫黄脱窒槽では有機性脱窒と硫黄脱窒が同時に起こり、処理水の窒素はほぼ0、TOCは20以下の良好な処理水を得ることが可能であった。両槽の生物を採取して回分実験を行うことにより、両槽に生育する微生物の相について検討を行ったところ、硫酸塩還元槽内に生育した硫酸塩還元細菌は蛋白質からの酢酸生成に関与していることが明らとなった。硫黄脱窒槽では、硫黄脱窒細菌と有機性脱窒細菌が共存していたが脱窒速度は有機性脱窒細菌の方が約10倍速かった。また、硫酸塩還元細菌も硫黄脱窒槽に共存しており、その活性は硫酸塩還元槽と同程度であった。硫黄脱窒槽内で硫黄の酸化還元のサイクルが形成されていると考えられた。 以上のことから、硫酸塩還元槽で硫酸塩還元にともなって有機物を低分子化し、脱窒槽で硫黄脱窒と有機脱窒を行うことによって、効率的な窒素除去が可能であることが明らかとなった。, 研究課題/領域番号:07555463, 研究期間(年度):1995, 出典:研究課題「硫酸塩還元菌と硫黄脱窒菌を利用した新しい廃水処理技術の開発」課題番号07555463 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-07555463/)を加工して作成, 金沢大学工学部}, title = {硫酸塩還元菌と硫黄脱窒菌を利用した新しい廃水処理技術の開発}, year = {2016} }