@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060024, author = {津田, 喜典}, month = {Apr}, note = {ネパール産生薬Emberia ribes(現地名 Bayubidanga)の果実は,古来,条虫駆除の目的に用いられてきたが,近年ネパールの研究者らによって,ヒト鞭虫に有効であると報告された.しかし,同様の投与実験がスリランカで行われた結果,その効果は疑わしいと報告され,現在未解決となっている.我々は,既にE.ribesの果実成分中ネズミ鞭虫(Trichuris muris)に対して強い殺鞭虫作用を示す物質がembelin(1)であることを明かとした(MLC=0.01mg/ml).しかし,UV吸収による追跡によって本化合物は煎剤中には役1/10量が移行するのみで,水と煮沸すると別種の化合物に変化することが明かとなった.この変化体として化合物2(45%),化合物3(10%),化合物4(2.3%),化合物5(3.3%)の4種を分離し,うち化合物2,化合物3の2種の構造を明かとした.化合物2はembelinが脱水を伴いつつその骨格が二量化したもの“dimer"で,化合物3はそれが更に脱水閉環し,還元をうけ“benzofuran-quinone"となったものであった.また,我々が新しく製したpotassium embelateは水と煮沸しても安定であった.上記のような変化は,従来天然成分の変化として考えられてきた抱合,加水分解,酸化等とは全く別種のものであり,今後生薬より煎剤を製する際に考慮すべき問題である., 研究課題/領域番号:07672263, 研究期間(年度):1995, 出典:研究課題「煎剤調整時における成分変化:ネパール産生薬成分Embelinの化学的変化」課題番号07672263 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-07672263/)を加工して作成, 金沢大学薬学部}, title = {煎剤調整時における成分変化:ネパール産生薬成分Embelinの化学的変化}, year = {2016} }