@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060260, month = {Apr}, note = {C型慢性肝炎の患者血清中に存在するC型肝炎ウイルス(HCV)は、血清中では抗体が結合して比重の重いHCV画分とfreeのウイルス粒子として存在する比重の軽い画分に分類できること、それらの存在様式とインターフェロンによる効果には関連があることを報告した。とりわけ抗体と結合して存在するウイルス画分が少ない症例が、抗ウイルス効果が高かった。このように血液中に存在するこのウイルス画分を除去することによって抗ウイルス効果が得られる可能性が得られ、今回の研究の有効性を示唆した結果であった。 こうした血液中の研究についで、増殖の場である肝臓においてのHCVの存在様式を検討した。同一患者内の異なる3ヶ所を検討したところ、肝疾患が進行するに従い、HCVの変異も増加し、それが血中のみならず肝組織内でも生じていること、また進行した肝疾患ではHCVの増殖が限られた範囲(compartment)で限られておきるようになることを報告した。これによって進行した肝疾患例では、流血中のウイルスと異なる種類のウイルスが組織中に存在する可能性が示され、血液浄化療法を用いたウイルス除去を検討するうえで重要な知見が得られた。 こうして存在する抗体と結合しているウイルス画分をのぞくことを目的としてカラムによる血液委浄化療法の可能性を検討した。バッチ法、ミニカラム法にて基礎検討を行った。除去に必要な吸着体量や流量が検討され、またHCVと結合している抗体の吸着率に優れた吸着体を得た。, 研究課題/領域番号:10877088, 研究期間(年度):1998 – 1999, 出典:研究課題「血液浄化法によるC型肝炎ウイルス除去の試み」課題番号10877088 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10877088/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {血液浄化法によるC型肝炎ウイルス除去の試み}, year = {2016} }