@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060283, month = {Mar}, note = {染色体末端部にあるテロメア構造は、3'端側の鎖(G-rich鎖)がグアニンとチミンに富んだ繰り返し配列になっており、シトシンとアデニンに富んだ5'端側の鎖(C-rich鎖)よりも長く突出している。この領域の複製は特殊な過程を経て行われており、いったんC-rich鎖がnucleaseによって消化され、G-rich鎖が単鎖化する。出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeにおいて、この単鎖化したG-rich鎖に結合し、テロメラーゼによる伸長反応とDNA polymeraseによるFill-in反応を制御しているのが、CDC13遺伝子にコードされているタンパク質である。Cdc13タンパク質の機能を解析するために、CDC13と相互作用する因子を2-hybrid法で同定し、そこから分離されたSTM1との相互作用を検討した。 タンパクレベルでの直接の相互作用を検討するした。Cdc13のN端側またはC端側をGST(glutathione S-transferase)と融合したタンパク質を大腸菌内で発現させ、glutathione Sepharose beads上に固定し、ウサギreticulocyte抽出液で試験管内で生産したStm1がCdc13のN端側を固定したbeadsと共沈することがわかった。 STM1遺伝子を多コピーベクターによって多量に供給することで、CDC13遺伝子の温度感受性変異株cdc13-1の異常伸長したテロメアが正常長に戻り、増殖能も回復する。このことは、遺伝学的機能においても相互作用があることを示している。このSTM1による多コピーサプレッションは、pol1-17やstn1-13の様な他のテロメア異常伸長変異には観察されず、特異的な関係があることが示唆された。, 研究課題/領域番号:12215051, 研究期間(年度):2000, 出典:研究課題「染色体末端部位複製過程の機構」課題番号12215051 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12215051/)を加工して作成, 金沢大学がん研究所}, title = {染色体末端部位複製過程の機構}, year = {2018} }