@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060297, month = {Apr}, note = {RNAポリメラーゼII(RNAPII)の最大サブユニットのC-末端には、CTD(carboxy terminal domain)と呼ばれるアミノ酸の繰り返し構造がある。CTDは転写開始時に基本転写因子TFIIHのCTD kinaseによりリン酸化される。このリン酸化反応は、転写の開始から伸長反応への移行、およびmRNA特異的な修飾(5′cappingや3′polyadenylation)に関与している。しかし出芽酵母では、CTD kinase(酵母のKin28タンパク)は、熱ショック遺伝子の転写活性化に不要である。本研究では、転写調節におけるCTDリン酸化の役割について検討するため、熱ショック遺伝子のKin28非依存的転写活性化の機構について解析した。その結果、熱ショック遺伝子の転写を活性化する熱ショック因子のC-末端の転写活性化領域が重要であり、これはプロモーター上に基本因子TFIID(TBPとTafの複合体)をリクルートすることが明らかになった。さらに、いくつかのKin28非依存的転写を行なう遺伝子を調べたところ、これらのプロモーター上にはTFIIDがリクルートされるのに対し、Kin28依存的遺伝子にはTBPのみがリクルートされていた。これらの結果より、Kin28非依存的転写にはTafが関与していることが示唆された。TFIIDによる転写では、他のキナーゼがCTDをリン酸化するのか、またはCTD自体が不要であるのかについては、今後の課題である。, 研究課題/領域番号:12028214, 研究期間(年度):2000, 出典:研究課題「転写開始複合体を形成するタンパク質間の遺伝子特異的な相互作用」課題番号12028214 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12028214/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {転写開始複合体を形成するタンパク質間の遺伝子特異的な相互作用}, year = {2016} }