@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060303, month = {Apr}, note = {肝内結石症、肝内胆管癌、胆石症、胆嚢癌の胆管壁や胆嚢壁、胆汁中でのHelicobacter属菌、Campylobacter属菌感染の有無とその菌株を同定し、病変形性に果たすこれら菌株の関与を検討した。まず、肝内結石症および肝内胆管癌症例の肝内胆管胆汁および肝組織片(胆管壁をマイクロダイセクション法により摘出)からDNAを抽出し、Helicobacter属に共通する16SrRNA遺伝子をコードするDNAをターゲットにPCR法で増幅し、PCR産物をクローニングし、従来登録されているHelicobacter属菌種の塩基配列とのホモロジー検索により、細菌種の特定を試みた。その結果、肝内胆管壁(胆管上皮層を含む)および胆汁中にCampylobacter rectus菌が70%の症例に検出されて、Campylobacter rectus感染が肝内結石症や胆内胆管癌の発生に関連すると考えられた。さらに、Helicobacter pylori菌のウレアーゼA遺伝子に注目し、Kimらが報告したプライマー(Dig Dis Sci 2000 ; 7月号)を用い、細菌のDNAをPCR法で増幅し、Helicobacter pylori菌のウレアーゼA遺伝子の検出頻度を検討した。その結果、肝内結石症胆嚢結石症の胆汁中に、高率にhelicobacter pylori菌ウレアーゼA遺伝子が検出され、これら疾患でのHelicobacter pylori菌遺伝子の存在と病態形成への関与が明かとなった。次に、肝内結石症、肝内胆管癌、胆嚢癌を用い免疫組織化学的検討を行った。Dako社のHelicobacter pylori菌に対するポリクローナル抗体を用いた検討では、肝内胆管壁の胆管上皮層、特に粘液層及び胆管上皮細胞内に陽性菌体を少数認めた。しかし、組織科学的方法(Warthin-Starry染色等)では明瞭な菌体陽性所見が得られていない。胆汁中で菌体が変形し、桿菌の形態を呈していないためと考えられた。これらの結果から、肝内結石症、肝内胆管癌、胆石症、胆嚢癌の発生、進展の一因として、複数のHelicobacter属菌、Campylobacter属菌が病態形成に関与すると考えられた。, 研究課題/領域番号:11877034, 研究期間(年度):1999 – 2001, 出典:研究課題「肝内胆管癌および肝内結石症におけるHelicobacter属菌感染の意義 -免疫組織化学的検討および分子生物学的検討-」課題番号11877034 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-11877034/)を加工して作成, 金沢大学医学系研究科}, title = {肝内胆管癌および肝内結石症におけるHelicobacter属菌感染の意義: 免疫組織化学的検討および分子生物学的検討}, year = {2016} }