@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060334, month = {Jun}, note = {目的-この研究は、臨床において最も有効な除圧用具を改善・開発することを目的に、褥創発生危険度の高い対象の仙骨部の血流や体圧分布の経時的変化と、各種除圧用具との関係を分析し、除圧用具の問題点や改善点を明らかにすることにある。 方法-対象は健常人とBraden Scale(褥創発生危険度予測スケール)が14点以下の術後患者、ねたきり老人、癌末期患者、麻痺のある患者等30名である。方法は臨床で頻繁に使用する除圧マットレスを用いて、仙骨部の血流と背面全体の体圧分布を経時的に測定し、各種除圧マットレスの圧力分散方式と血流との関係を明らかにする。測定用具として仙骨部の皮膚血流量はレーザードップラー組織血流計(バイオメディカル、日本)、体圧分布は200点測定体圧分布データ処理装置(三栄測器、日本)を使用する。 結果・考察-現在、健常人を対象として表皮の血流測定が終了している。選択された除圧用具は、圧交替式セル型3連凖次・膨張収縮型(コスモエア、ケープ社)、圧交替式セル型エア-マット交互・膨張収縮型(スタンダードマット、ケープ社)、圧交替式-体形成型(らく太郎、ケープ社)の3種類であった。セル式3連では、血流量はスパイクの幅も少なく0値を示す割合が少ないことから、一体形成よりも除圧効果があるといえる。また、セル式3連では1例は一体形成と同様なスパイクが発生したが、他の3例は圧切替があるにもかかわらずほとんど0mVに近い値を示した。2連式では受圧面積が3連式に比して少なく、下腿と足関節への圧力が強くなるため踵部への血流が保たれない可能性が予想される。以上を考え合わせると、セル式3連型のエア-マットレスが除圧効果が高いといえる。すなわちエア-マットレスの除圧効果は、受圧面積と骨突起部位を浮かすためのマットレスの厚みが関係していることが考えられた。 今後、症例数を増すこと、体圧を測定することで適切なエアマットレスの条件を検討することができる。, 研究課題/領域番号:05857281, 研究期間(年度):1993 – 199405857281, 研究期間(年度):1993 – 1994, 出典:研究課題「骨突起部位の体圧分布と血流からみた褥創予防用具の改善・開発に関する実験的研究」課題番号05857281 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-05857281/)を加工して作成, 金沢大学医療技術短期大学部}, title = {骨突起部位の体圧分布と血流からみた褥創予防用具の改善・開発に関する実験的研究}, year = {2018} }