@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060360, month = {Apr}, note = {近年、B型肝炎ウイルス(HBV)キャリアーでのHBe抗原からHBe抗体へのseroconversionはHBV DNAにおけるpre-C領域のpoint mutatoinと深く関与していることが示された。HBVキャリアーでは一般にHBe抗原消失、HBe抗体出現とともに肝炎は鎮静化する。しかし、一部の症例ではHBe抗体出現後もトランスアミナーゼが変動する。このような症例においても、pre-C領域の突然変異は生じていると考えられ、このHBe抗体出現後も活動性を有するHBVではpre-C領域以外の突然変異が存在する可能性も示唆される。そこで、本研究ではこの様な症例におけるIFN治療の反応性をHBe抗原陽性例とで比較し,また,HBV DNAの突然変異についても検討した. HBe抗原陽性B型慢性肝炎15例,HBe抗原陰性HBe抗体陽性かつDNA-polymerase陽性B型慢性肝炎12例を対象とし,IFN-beta(1回300万単位,週3回12週投与)に対する反応性を比較検討した.また,一部の症例でpre-C領域の塩基配列を解析した.両群間の背景において,トランスアミナーゼやDNA-P活性,組織所見に差は認めなかった.IFN投与終了時および終了後6カ月におけるトランスアミナーゼ正常化例はHBe抗原陽性群では6例(40%),4例(27%),HBe抗体陽性群では9例(75%),6例(50%)であり,後者において高率であった.つまり,HBe抗体陽性で活動性を有する異変株においてもIFNの抗ウイルス作用が有効に働くことが明らかとなった.さらに,HBe抗体陽性で活動性を有する2例においてpre-C領域の塩基配列を解析した結果,2例ともに83番目の塩基がguanineからadenineへの点変異をきたし,その結果コドン28がトリプトファン(TGG)から終止コドン(TAG)に変化していた. これまでに,HBe抗体陽性の変異株に対するIFNの有効性を検討した報告は本邦では少なく,今回の検討において,活動性を有する変異株においてもIFN治療が有効である可能性が示唆された., 研究課題/領域番号:05770348, 研究期間(年度):1993, 出典:研究課題「HBe抗体陽性B型慢性肝炎の活動性とHBV遺伝子の変異について」課題番号05770348 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-05770348/)を加工して作成, 金沢大学医学部附属病院}, title = {HBe抗体陽性B型慢性肝炎の活動性とHBV遺伝子の変異について}, year = {2016} }