@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060393, month = {Apr}, note = {大気圏内核実験(1945〜80年の間行われ,1981年以降は行われていない)で放出されたプルトニウム-239,240(以下puと略)及びアメリシウム-241(以下Amと略)の大気圏並びに海洋における分布・動態に関する知見によれば、これらの核種のうち1986年頃以降も大気経由で移行しているものは陸域にいったん降下・土壌粒子に吸着したのち再浮遊しているものが大部分であり,また,表層海水中に含まれるPuとAmはその採水前の約10年間に海面に降下したものが大部分と推論される。従って,1995年頃以降になれば,大気経由による外洋表層への陸起源物質フラックスのトレーサーとしてのPuとAmを表層海水中に定量しうると考えられる。 そこで本研究では,1990年頃以降の各海域表層海水中のPu及びAm濃度(Bq cm^<-3>)を測定するとともに大気浮遊塵中のPu及びAm濃度(Bq mg^<-1>)も測定し,さらに表層海水中でのPu及びAmの沈降速度を100m/10年(10^3 cm 年^<-1>)と仮定して,各海域への大気浮遊塵フラックス(mg cm^<-2> 年^<-1>)の評価を予察的に試みた。ベーリング海,北部北太平洋,西部太平洋,タスマン海等の表層海水中のPu濃度は0.8〜12 nBq cm^<-3>であり,大気浮遊塵中Pu濃度は約4 μBq mg^<-1>であった。表層海水中のPuが陸域からもたらされて間も無いものであることの指標としてAm/Pu放射能比を用い,表層海水中のその放射能比が0.3〜0.5の範囲の測点について大気浮遊塵フラックスを評化した結果,0.2〜3 mg cm^<-2>年^<-1>と求められた。この評価結果は他の研究者の推定下限値より約1桁高い。表層海水中のPuが本研究で考えるような陸起源再浮遊のもののみにはまだなっていないためと考えられるが,今後大気圏内核実験が行われなくなってからの経過時間が経つにつれて本研究の方法による評価結果は信頼性が高くなるものと期待される。, 研究課題/領域番号:05216204, 研究期間(年度):1993, 出典:研究課題「環境超ウラン核種を指標物質として評価される陸起源再浮遊物質の海洋へのフラックス」課題番号05216204 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-05216204/)を加工して作成, 金沢大学理学部}, title = {環境超ウラン核種を指標物質として評価される陸起源再浮遊物質の海洋へのフラックス}, year = {2016} }