@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060394, month = {Apr}, note = {熱水の影響下に生息するバクテリアが生成する鉱物とその生成プロセスを、主に電子顕微鏡を用いて、ミクロンオーダーで研究した。アイスランドとニュージーランドの間欠泉で採集したバイオマットを位相差偏光顕微鏡、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、エネルギー分散分析により観察と分析を行った。バイオマットは、珪藻、緑藻、褐藻、球菌、桿菌などからなり、シリカやカルシウムを細胞壁に厚く沈着させているのが観察された。シリカは、大部分非晶質であり、カルシウムはカルサイトやアラゴナイトの炭酸塩鉱物を生成していた。バイオマットを樹脂包埋し、超薄切片を作成して、透過型電子顕微鏡でバクテリアの細胞の断面を観察すると、細胞壁のみならず細胞の内部にも多量の小球粒状のカルサイト結晶が認められた。これらの観察結果は、40-90度と言う高温の熱水環境下において、耐熱性バクテリアは生体鉱物化作用を行い、炭酸ガスの固定に重要な役割を果たしていることを示した。CO_2が地球の温暖化の原因として問題になっている今日、バクテリアによるCO_2の固定を無視することはできない。さらに今後、深海底における熱水噴出孔ブラックスモーカーの周辺におけるバクテリアの挙動を調べる必要がある。ニュージーランドの間欠泉跡の粘土中に、多量の〓素が検出された。温泉水の中には、多少の〓素が含まれていることがあるが、この〓素をバクテリアが濃集して、固定した可能性がある。これらの研究結果を、国際学会と国内学会、“海洋フラックスシンポジュウム"で発表した。, 研究課題/領域番号:05216206, 研究期間(年度):1993, 出典:研究課題「海水の熱水活動による生成物の電子顕微鏡による研究」課題番号05216206 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-05216206/)を加工して作成, 金沢大学理学部}, title = {海水の熱水活動による生成物の電子顕微鏡による研究}, year = {2016} }