@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060490, month = {Jul}, note = {幼児期は言語発達が目覚ましい時期である。就学以降の人を対象とした研究では、広汎性発達障害や言語障害がある人とない人では、音や人の声などの刺激によって引き起こされる脳の反応が、異なったパターンを示すことが言われている。 我々は幼児期の段階で、それらの聴覚刺激による子どもの脳の反応を捉えることができれば、子どもの音や声の処理能力や言語能力に関わる発達の指標となりえる可能性があるのではないかと考えた。 平成23年度は、我々は3-5歳の定型発達児を対象とするこれまでの研究をさらにすすめ、被験者数を59人にまで増やし、小児用MEG(脳磁図)を用いて「音声」に対する子どもの聴覚刺激による脳反応を測定し、言語能力との関係を調べた。「ね」という呼びかけや共感を表す日本語音声を聴覚刺激とし、等価電流双極子(equivalent current dipole ; ECD)法で聴覚野の反応のIntensityについて解析を行った。さらに、各子どもの聴覚野の反応とK-ABC (Kaufman assessment battery for children)の下位検査である言語課題『なぞなぞ』の得点と比較した。 その結果、両半球において100-200msの時間幅で明らかなIntensityのピークが得られた。スピアマン順位相関において、子どもの左半球のIntensityと『なぞなぞ』の得点に有意な相関が認められた。この関係は、月齢や、非言語性の認知機能で、コントロールして(重回帰分析)も、有意な結果であった。これは子どもの言語発達と聴覚野の反応は深く関係している可能性を示唆している。この成果は、査読つき国際論文に発表した(Eur J Neurosci.2012)。, 研究課題/領域番号:22591277, 研究期間(年度):2010-10-20 – 2013-03-31, 出典:研究課題「広汎性発達障害におけるプロソディ理解力の生理学的指標の確立」課題番号22591277 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22591277/)を加工して作成, 金沢大学医学系}, title = {広汎性発達障害におけるプロソディ理解力の生理学的指標の確立}, year = {2019} }