@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060496, month = {Jul}, note = {本年度は,肺癌におけるEGFR(epidermal growth factor receptor)蛋白の過剰発現,EGFR遺伝子増幅,EGFR遺伝子変異,PDGF(platelet-derived growth factor)の発現について検索した. 1.肺癌におけるEGFR蛋白過剰発現の免疫染色による検索 159例の肺癌のホルマリン固定・パラフィン包埋組織で抗EGFR抗体を用いて免疫染色を行ったところ,EGFRの過剰発現は61例(38%)の症例にみられた. 2.FISH(fluorescence in situ hybridization)法によるEGFR遺伝子増幅の検索 上記EGFR過剰発現を示す61症例に対してEGFR(7p12)と染色体7セントロメアを認識する2色プローブを用いた2色FISH法を行ったところ,11例でEGFR遺伝子増幅,11例で7番染色体polysomyがみられた. 3.ダイレクトシークエンス法によるEGFR遺伝子変異の検索 159例の肺癌凍結標本から抽出したDNAを用いて,EGFR遺伝子のexon18-21のダイレクトシークエンス法を行ったところ,60例(38%)においてEGFR遺伝子変異がみられた.EGFR遺伝子コピー数の増加を示さない群(137例)の37%,EGFR遺伝子増幅を示す群(11例)の55%,polysomyを有する群(11例)の33%の症例で変異がみられた. 4.肺癌におけるPDGF蛋白発現の免疫染色による検索 PDGFの発現は全体の90%の症例でみられ,さらに24%の症例において中等度以上の染色強度がみられた. 上記1-4.で得られた結果の一部は,他の実験結果とともに学術雑誌上および学会において報告した(下記「雑誌論文」と「学会発表」の項目を参照)., 研究課題/領域番号:22790340, 研究期間(年度):2010-04-01 – 2013-03-31, 出典:研究課題「肺癌に対する分子標的薬剤併用療法適応拡大の検討」課題番号22790340 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22790340/)を加工して作成, 金沢大学医学系}, title = {肺癌に対する分子標的薬剤併用療法適応拡大の検討}, year = {2019} }