@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060526, month = {Apr}, note = {魚類の視神経は哺乳類と異なり、損傷を受けても修復再生する。この魚類の視神経再生に関与する分子として、IGF-I、プルプリン、トランスグルタミネースを見つけた。そこで本研究は、これら魚類で見つけた再生分子を神経再生が困難な、成熟ラットの視神経再生に応用し有効かどうかを検討した。得られた結果は以下の様に要約できる。 1. 上記の再生分子のラット視神経損傷後のラット網膜における発現を検討したところ、すべてラット網膜では損傷後速やかに減少消失し魚とは大きく異なっていた。 2. 次に、リコンビナント蛋白を成熟ラット網膜片培養に添加したところIGF-I、プルプリン、トランスグルタミネースいずれもラット網膜片から著明な神経突起の誘導を惹起した。 3. プルプリンに関しては、AAV(アデノ随伴ウィルスベクター)にて、網膜神経節細胞に感染させ強制発現させたところ、視神経損傷後の神経節細胞の細胞死を有意に抑制した。 4. 昆虫由来、5-S-GADがNMDA毒性、視神経損傷モデルのラット網膜神経節細胞の細胞死を有意に抑制した。その作用機構として生存シグナルp-Akt、Bc1-2の誘導が示唆された。 5. 更に魚類において、GAP43、レチノイン酸が視神経再生時に発現が誘導されることが判明した。 以上本研究は、中枢神経の再生可能な魚由来の再生分子を用いて、中枢神経の再生できない哺乳類の視神経を再生できることを示した初めての仕事であり再生医療等に大きく貢献できる研究であると自負しているところである。, 研究課題/領域番号:19659447, 研究期間(年度):2007 – 2008, 出典:研究課題「視神経再生分子を用いた損傷網膜神経節細胞の軸索再伸長」課題番号19659447 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19659447/)を加工して作成, 金沢大学医学系}, title = {視神経再生分子を用いた損傷網膜神経節細胞の軸索再伸長}, year = {2016} }