@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060530, month = {Apr}, note = {多環芳香族炭化水素(PAH)の代謝物の一つである水酸化多環芳香族炭化水素(OHPAH)の中で,著者等のこれまでの研究で酵母two-hybrid法によって強いエストロゲン様活性を示した化合物(4-OHBaA, 3-OHBaA)と示さなかった化合物(1-OHPy),著者等は未検討だがエストロゲン様作用を示すことの報告がある化合物としてビスフェノールA(BPA),ノニルフェノール(NP),オクチルフェノール(OP)を対象に,基本骨格の長軸/短軸(L/B)並びにOH基から最も離れたH(またはOまでの距離)(O-H距離(またはO-O距離))を構造パラメータとしてCACheにより計算したところ,4-OHBaP及び3-OHBaAの値はエストロゲン様活性が強いE_2やジエチルスチルベストロール(DES)と近似し,BPAとOPはこれらの値の範囲から少し離れ,NPは大きく離れていることがわかった。次いで,キンギョから採取したウロコのin vitroアッセイ系の培地にこれら化合物を1×10^<-7>Mまでの濃度で添加して骨芽細胞と破骨細胞に及ぼす影響を調べたところ,4-OHBaAと3-OHBaAは,骨芽及び破骨細胞の活性を低下させ,BPAも同様の作用が見られた。一方,1-OHPyとNP,OPは全く影響が観察されなかった。以上の様に,コンピュータ計算した構造パラメータから推定される作用の強さと,キンギョのウロコを用いたin vitroアッセイ系の反応の有無とのとの間に相関が認められた。本結果は,OHPAHの構造と酵母two-hybrid法による内分泌かく乱作用の間に相関があること,さらにOHPAHが魚のウロコに及ぼす影響がOHPAHとエストロゲン受容体との結合反応と同様の機序に依存することを示していると結論できる。本結果は,PAH類が魚鱗に及ぼす影響を明らかにする上で大きな成果といえる。, 研究課題/領域番号:19659028, 研究期間(年度):2007 – 2008, 出典:研究課題「多環芳香族炭化水素類の内分泌攪乱作用に関する戦略研究」課題番号19659028 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19659028/)を加工して作成, 金沢大学薬学系}, title = {多環芳香族炭化水素類の内分泌攪乱作用に関する戦略研究}, year = {2016} }