@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00060974, month = {Apr}, note = {ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)の遺伝子発現は2つのウイルスタンパクによって制御されている。その内の一つのRexタンパクはスプライシングによって生ずるウイルスRNAの量比を調節することによってウイルスの産生を制御している。具体的にはGag,Envタンパクをコ-ドするイントロンを持つRNAは細胞質での蓄積がRexによって促進される。逆にRexをコ-ドする完全にスプライスしたRNAの蓄積は抑制される。これまでにRexによるmRNAの制御にはウイルスRNAが3′側に持つ260bpのLTRに由来する配列が必要であることを明らかにしている。 Rexによる制御に必要なシスエレメントについて、癌研究所吉田部長のグル-プとの共同研究により以下のことを明らかにした。 1、3′LTRの260bpは一部のU3とRの大部分を含む。Rの部分は5 LTRにも含まれているがそれだけではRexに対するシグナルにはならず、3 LTRを持つことがRexによる調節を受けるために必要である。 2、しかし、5′LTRのU5領域を欠失させるとRexに対する反応性が減少した。 3、このときのRNAをノ-ザンブロットで調べるとRexの非存在下にも拘わらずイントロンを持つRNAの細胞質への蓄積が増加していた。 以上のことから、5′LTRのR領域はそれ自身でRexタンパクと同様の効果を持つ。しかし、通常にはU5領域が存在することによってウイルスRNAがRexによって制御可能となることが明らかとなった。, 研究課題/領域番号:01580252, 研究期間(年度):1989, 出典:研究課題「ヒトT細胞白血病ウイルスの遺伝子産物によるプライシングの調節機構」課題番号01580252 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-01580252/)を加工して作成, 金沢大学がん研究所}, title = {ヒトT細胞白血病ウイルスの遺伝子産物によるプライシングの調節機構}, year = {2016} }