@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00061191, month = {Apr}, note = {腫瘍内浸潤リンパ球(TIL)のほとんどはT細胞抗原レセプタ-(TCR)αβ鎖陽性で自己の主要組織適合性抗原複合体(MHC)拘束性を有し強い自己腫瘍特異的キラ-活性がある。TCRγδ細胞は末梢血中には1〜5%しか存在せず生体内での機能は明らかでなく、腫瘍監視機能に関しても全く不明である。TCRγδ細胞の機能を明らかにするために、生体内で自己の腫瘍で感作されていると考えられるTILに着目し、TIL中のTCRγδ細胞のTCRの構造と機能を検討した。手術で得られた腫瘍組織よりリパ球を分離し、lL2刺激にて自己腫瘍細胞存在下で培養しTCRγδ細胞クロ-ンを樹立した。Wilms腫瘍からはジスルフィド結合を有さない60kDのγ鎖とジスルフィド結合を有する40kDのγ鎖を発現したクロ-ンが得られた。sarcomaやmelanomaから樹立したクロ-ンはジスルフィド結合を有する40kDのγ鎖を発現していた。また正常人末梢血のCD4^-CD8^-細胞からTCRγδ細胞のクロ-ンを25個樹立し表面抗原とTCRの構造を調べた。ジスルフィド結合を有する40kDのγ鎖、ジスルフィド結合を有さない40kDまたは60kDのγ鎖を使用している三種類のTCRを発現するクロ-ンが得られた。さらにこれまでの報告とは異なりジスルフィド結合の有無に関わらずδTCS1抗原陽性クロ-ンが存在した。 TCRγδ型TILクロ-ンの細胞傷害活性を検討したところ、すべてのクロ-ンが自己腫瘍に対して傷害活性を示した。しかし一部のクロ-ンはNK感受性細胞や他の腫瘍株に対しても傷害活性がみられ、この研究からは、TCRγδ型TILのMHC拘束性で自己腫瘍特異的な細胞傷害活性を証明できなかった。したがって、TILにおいてはTCRαβT細胞とTCRγδ細胞は異なった様式で腫瘍を認識していると考えられた。, 研究課題/領域番号:03670484, 研究期間(年度):1991, 出典:研究課題「腫瘍内浸潤γδT細胞抗原レセプタ-陽性細胞の機能と抗原認識機構の解析」課題番号03670484 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-03670484/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {腫瘍内浸潤γδT細胞抗原レセプタ-陽性細胞の機能と抗原認識機構の解析}, year = {2016} }