@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00061429, month = {Apr}, note = {超伝導マグネットを使用した高磁場MRIでは、プロトン画像に加えてBC^<19>F^<23>Na等の多核種MRが試みられつつある。中でも^<23>Naは生体内全域に分布し、細胞の壊死や腫瘍部位が高濃度に高まるところから多核種MRの対象として有望である。これは体内からの情報をインビボにて非浸襲的に画像化することが大きな特徴であるが、^<23>Na映像化の基礎研究として画像評価の基準となるファントムを作製し、装置の性能評価を行った。ファントムはNa濃度と装置の画像合成能力の関係について、評価できるもので形状、材質、大きさ、濃度等を考慮したものである。また体内Na濃度は約0.15mol/l程度なのでその近傍の濃度域について画像評価、信号強度およびT_1T_2を測定した。さらに種々の高分子化合物、薬剤を使用してMR用人体擬似物質を得た。画像においてはSN比、コントラスト、解像力信号強度等を測定し、適切な画像処理を行った。臨床応用では頭部脳腫瘍、リンパ節転位癌等の症例について、画像診断上その有用性が認められた。濃度に対する画像の信号強度は生体内Na濃度に比例した。撮像条件では、^1H画像と同様な傾向でTRが長い、エコー時間の短い方が信号強度が強い。種々の濃度に対するT_1値は約57ms、T_2値は50msで濃度の差異による値の変化は表われなかった。これはMRIの装置がNaの緩和時間について未だ正確に測定できるまでに至っていないことを示している。今後装置の改良進歩が望まれる。生食希釈した濃度の異なるGd-DTPA溶液はすべて同一信号強度を示し差違は認められなかった。Naイメージは従来よりの^1Hイメージと異なり、表示マトリックスは最大64×64で画像の分解能は低下している。 結論1.Naは核磁気緩和時間が短いため、Tkが短くでき、単位時間当りの加算を多くできる。 2.Na画像の信号強度はNa濃度に比例する。生体中では細胞外液あるいは破壊された組織等で、高信号領域として観測される。 3.^1Hに較べて相対感度が1/10なので工夫が要る。, 研究課題/領域番号:63570487, 研究期間(年度):1988, 出典:研究課題「ナトリウム23-NMRの映像化およびそのファントム材料研究と臨床応用」課題番号63570487 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-63570487/)を加工して作成, 金沢大学医療技術短期大学部}, title = {ナトリウム23-NMRの映像化およびそのファントム材料研究と臨床応用}, year = {2016} }