@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00061430, month = {Apr}, note = {シュワン細胞を純培養するためには、線維芽細胞の混在を防がねばならない。その手段として、二重寒天培地を用いた。この方法によって、これまで100%純粋なシュワン細胞培養が困難であった分野に新しい道をつけることができた。シュワン細胞は、末梢神経の再生にあたっては、たいへん重要な役割をもっているが、すべてが明らかになっているわけではない。純培養を行うことで、シュワン細胞の形態、性格の検討を行った。また、このシュワン細胞をNGF、BPE、Laminin等の物質を用いて増殖させ、これをシリコンチューブにつめることで、人工神経の試作を行った。このチューブを、ラットの坐骨神経切断端間に移植することで、神経の再生を観察した。シュワン細胞入りのチューブは、対照に比して、明らかに再生線維の通過が速かった。また、そのチューブ内では、培養したシュワン細胞が長軸方向に縦列し並んでいる様子が観察された。シュワン細胞が、このように並ぶということは、今までに報告されたことはない。この現象は、両神経断端からの何らかの因子によって引きおこされているものと推察された。このようにして長軸方向に並んだシュワン細胞に沿って、再生軸索が伸びていくのが電顕的に観察された。これらの所見から、一旦培養系に移したシュワン細胞をチューブにつめることで、人工神経としての応用への道がひらけた。今後としては、チューブ内のコラーゲンの材質、チューブの材質、シュワン細胞の数や、その同種・異種に関して検討していく必要性がある。これらの問題を解決していくことで、人工神経の臨床応用に一歩ずつ近づくものと考えている。, 研究課題/領域番号:63570696, 研究期間(年度):1988, 出典:研究課題「シュワン細胞の純培養、人工神経への応用に関する基礎的研究」課題番号63570696 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-63570696/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {シュワン細胞の純培養、人工神経への応用に関する基礎的研究}, year = {2016} }