@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00061830, month = {Apr}, note = {1.核実験に伴い急増し1964年に地球規模で最高値を示し以降減少した、大気・海水中二酸化炭素の ^<14>C濃度から ^<14>Cの大気より海洋への溶解速度の海域差を求めた(中井)。タンデトロン加速器質量分析計による少量試料の ^<14>C測定に新たな試みがとられた。その結果、赤道近辺及び南極海で低く中緯度で高い値が得られ、緯度の異なる海域における二酸化炭素の大気・海洋間の相対的な交換速度の相違の指標になると思われる。2.核実験で急増した ^<14>Cをトレ-サ-に、造礁性イシサンゴ群体骨格の年間成長片中の ^<14>C濃度の経年変動と大気中の二酸化炭素中の ^<14>C値との同時相関から交換速度を求めた(小西)。その結果今回測定した海域間で有意の差がなく、その値は同じ方法でカリブ海域より得られた値とラドン法など別の方法で求められている値に酷似することがわかった。3.成層圏内における二酸化炭素濃度変動の観測結果を総合する(中澤)と、成層圏二酸化炭素の分布の形成には、赤道域に存在する熱帯収束帯付近で生ずる強い上昇気流による対流圏大気に成層圏への輸送が重要な役割を果たすと思われる。つまり圏界面直上に注入された対流圏大気は早く、成層圏深部に注入された大気はゆっくりと、極域に向け輸送され、各ル-トの輸送速度の違いを反映して上記のような分布を形成すると結論された。4.海水中のラドン濃度の測定法の確立を中心に海水の分析を行い(角皆)、水深150mまで ^<222>Rnと ^<226>Raの間の非平衡を確認した。5.深海底の冷水湧出帯より発見されたメタンー水包接化合物の地球化学的解析を行い(酒井)、海底下に蓄積されたメタンー水包接化合物が溶解し海底に湧出する途次メタン酸化バクテリアによって酸化し炭酸塩クラストを沈殿したことが明らかになった。6.二酸化炭素の海洋投棄に関して理論的考察を行なった(野崎)。, 研究課題/領域番号:02202115, 研究期間 (年度):1990, 出典:「大気・海洋間における二酸化炭素交換速度の評価」研究成果報告書 課題番号 02202115 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-02202115/)を加工して作成, 金沢大学理学部}, title = {大気・海洋間における二酸化炭素交換速度の評価}, year = {2016} }