@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00061920, month = {Apr}, note = {(目的) 神経網膜におけるCキナーゼの機能的意義を探るため、網膜Cキナーゼの諸性質やその局在、および神経伝達物質放出機構への本酵素の役割を検索した。 (結果)【I】)網膜Cキナーゼの諸性質の検索 コイ網膜の10万xg上清をイオン交換カラムクロマトグラフィ(DE52セルロースカラム)により部分精製した可溶性分画を粗酵素標品として、Cキナーゼの諸性質を調べたところ、網膜には12.0μmol/μg protein/3minという高いCキナーゼ活性が存在し、【Ca^(21)】やフォスフォリピドの要求性、また発癌プロモーターの一種であるTPA(【10^(-9)】g)により直接活性化されることなど、従来脳でいわれている本酵素の諸性質と全く一致することがわかった。このことは網膜での本研究を遂行するにあたり確実な根拠を提供するものである。 【II】)神経伝達物質の放出実験 あらかじめ、【^3H】標識神経伝達物質を取り込ませた後、種々の薬剤を添加しその刺激放出量を側定したところ、網膜外水平細胞からの【^3H】α-アミノ酪酸(GABA)の放出は、カルシウムイオン非依存性、他方層間細胞からの【^3H】ドーパミン(DA)の放出はカリシウム依存性であることが判明した。そこで、両者の放出に及ぼすカルシウイオノフォアA23187、水溶性ジグリセリドである1-オレイル-2-アセチルグリセロール(OAG)の影響を比較したところ、【^3H】DAの放出がA23187(【10^(-6)】M)、DAG(5×【10^(-5)】M)で約2倍促進され、他方【^3H】GABAの放出には無効であった。以上から網膜DAの放出にはCキナーゼが関与していることが示唆された。 【III】)Cキナーゼの網膜内局在に関する研究 選択的なグリアトキシンであるL-α-アミノアジピン酸を眼球内に注射したところ、速やかにグリアであるミューラー細胞の破壊変性が生じた。 現在この標本を用い、Cキナーゼの活性や機能について追求中である。, 研究課題/領域番号60223015, 研究期間(年度):1985, 出典:研究課題「C-キナーゼの神経網膜における機能的役割りについて」課題番号60223015 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-60223015/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {C-キナーゼの神経網膜における機能的役割りについて}, year = {2016} }