@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00000759, author = {Kujira, Yukio and Kanda, Mikio}, issue = {2}, journal = {日本作物学会紀事 = Japanese Journal of Crop Science}, month = {Jan}, note = {生長解析法は, 作物の生長を光合成組織としての葉面積を基盤として, 定量化するところから始った。しかるに, 個体の生育量は, 地上部生育と地下部生育との和として示され, かつ, 生長の源となる養・水分が, 根の生理活性や, 地上部-地下部の相互関連性を, 媒介として吸収され,地上部へと移動することを考慮した場合, 地上部-地下部の相互関連性と, 地下部の生理活性を定量化した上で, 個体の生育を論じる必要性が生じてくる。そこで, 筆者らは, 上記の考え方に基づいて, 個体の相対生長率(RPGR)を, 根の生理活性の程度(URA)と, 乾物の分配率(RWR), それに, 根の生理活性の強さに対する個体の生長率の程度(RAR)という, 3つの要素の積として表示する可能性を示唆した。結果の概要は以下の通りである。1. 地下部の生理活性(根のα-ナフチルアミン酸化力)や地上部一地下部の相互連関性を定量化した形での個体の生長解析法を検討すると, 以下の関係式が成立する。[numerical formula] (RPGR)=(URA)×(RWR)×(RAR) (ここで, Pwは個体乾重, Rwは地下部乾重, Root Activityは単位時間当のα-NA酸化量を示す。)従って, 個体の相対生長率は, 上記の3つの要素の積として示され, 作物群内での個体の生長を, 地下部の生理活性と, 地上部-地下部の相互関係から検討できることが示された。2. (個体の全α-NA酸化量/hr)/(根乾重)を, Unit Root Activity (URAと略記)と呼ぶ。URAの培地養分レベル間での差異はほとんど認められなかったが, 栽植密度間での差異は顕著であった。3. 個体全乾重に対する地下部乾重の割合を, Root Weight Ratioといい, RWRで表示すると, これは生産された乾物の分配率を示すことになる。RWRの栽植密度間差異は, 高NO3-N培地(50 ppm)では, 認められなかったが, 低NO3-N培地(10 ppm)では, 認められ, 培地養分濃度が低下すると, いずれの栽植密度においても, RWRは増加を示した。4. 根の生理活性の強さ(α-NA酸化量の程度)に対する, 個体の乾物増加率の比を, Root Assimilation Rate (RAR)と呼ぶ。RARは, 栽植密度が小さいほど大となる傾向を示し, 生育が進むにつれ, 栽植密度間で, RAR値は, 大きくなる傾向を示した。5. 個体の乾物増加率は,(1/(Pw))・(d (Pw)/dt)で示され, RPGRは生育が進むにつれ, 減少する傾向が認められた。RPGRは, 栽植密度が小さいほど大となる傾向を示し, また, 養分濃度(培地NO3-Nレベル)を低下させると, RPGRの値も減少する傾向を示した。6. 草型の違いによる, 競合機構の違いを, Root Growth Analysisの方法で検討してみると, 低濃度培地で, A sp. (Weeping type)のRWRが, B sp. (Erect type)より大きい傾向が認められたが, 他の要素に関しては, 草型による顕著な差は, 認められなかった。}, pages = {221--227}, title = {Competition among Individual Plants in Crop Population : IV. Growth analysis from the viewpoint of root behavior}, volume = {47}, year = {1978} }